暮らしの中の遊行

ここ数日、遊行を行いました。そもそも遊びというのは、とても奥深いものがあります。子どもは遊んで育つものです。それが次第に大人になって遊ばなくなっていきます。この遊ばなくなることを大人になったといわれることもあります。しかしそんなことはあるはずがありません。人生というものは、遊びがあってこそ喜びや豊かさがあるからです。

この遊びとは何かということです。

遊びとは、遊び心から産まれます。遊び心は、何もないところから発生します。何もないことが楽しいということ、つまりはないことの中に遊びがあるということです。

現代の価値観では、予定があることや何かする理由がないことはしてはいけないような空気感があります。何をするにも何かをするためにあります。何もしないために何もしないということはありません。

本来は、遊び心はその理由がないところから自然に発生してくるものです。何もないから遊んでいるだけという具合です。遊びは無の境地ともいえます。無であるというのは、単に何もないのではなく無尽蔵に遊べる中にあるということでもあります。

遊びの大切さは、行の実践の中にこそあります。その遊びの行とは、一期一会の今のなかですべてを深く味わう境地でもあります。改めて道中をぶらぶらと歩いていくところに、すべての発見や成長があるということです。

子どもたちを見倣って、暮らしの中での遊行を味わっていきたいと思います。

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