ご縁を結んだ存在

人生を振り返ってみると、人生は出会いによって形成していることがわかります。生まれたときから亡くなるまで、誰に出会ってどのような生き方を教わり何に氣づいて感じたかということの連続です。

その出会いには、現実に人生の節目で深く絆を交わし関わった人もいれば先人や偉人といったすでにこの世に身体はなくてもその生き方を場や伝承において影響を与えてくださったものがあります。

そのどの出会いも、それぞれの人たちの人生で深く関わっているものであり私たちは目には観えない何かのご縁に導かれ続けているということになります。ご縁の繋がりの中に私たちは生きているということでしょう。

これは当たり前のことですが、ここから自分の人生が俯瞰できます。出会う人たちはご縁を連れてくる人たちです。何か必要なご縁の結びがお互いに必要であり、それを分け合うのです。つまりお互いに必要としあうということです。私たちの身体は言い換えれば、そのご縁のために必要ということにもなります。

亡くなった人たちはこの世にはいませんが、ご縁の中には生き続けています。ご縁があるのは、そのご縁を結んだ存在があるからです。そのご縁を素直に受け取り、そのご縁を活かしていけば自ずから自分が身体で体験していくことが俯瞰できます。つまり、ご縁をどのように活かしてきたかというのが自分の人生を映すからです。

この世でどのような人たちと出会ってきたか。

それは単に大勢に出会ったからいいのではなく、どのご縁に導かれているかということが重要なことなのでしょう。そしてご縁を活かすように最適な時機が訪れるのを素直に待つ心がご縁を尊重していく一期一会の人生のようにも思います。

映画やドラマのように仕立てられた有名人や偉人のような劇的な出会いのように演出しなくても、ご縁の世界ではダイナミックに毎日のように時空を超えて感動の連続を味わっているのです。魂や意識というものの変化は、四季の巡りのようにいのちの喜びを味わっているように思います。

静かに自然に寄り添い、安らかな暮らしをご縁と共に結んでいきたいと思います。

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