自然の猛威

一昨日から台風の影響で強風だったものが今ではそよ風程度の風になりました。今回は、台風の速度が遅かったこともあり上陸してからはすぐに弱まりましたが遠方の時の方が激しい風が吹き荒れました。古民家をたくさん維持しているため、色々と家の弱いところが崩れますからその対策とお手入れなどに心を使っていたため一安心です。

よく考えてみると、私たちの風土に台風は欠かせないものです。数千年も前からきっとこの台風は同じように到来してきたように思います。いつの時機に来るのか、どう入ってくるのか、大きさや特徴などその年年に変わってきたように思います。タイミングが善い時もあれば悪い時もある、それは私たちの先祖たちはみんな体験してきたはずです。

一生の人生の中で何回の台風に巡り会うのか、そして一喜一憂してはこの台風に対してどう謙虚に自分たちを見つめるかと取り組んできたのでしょう。自然というのは、人間の都合のよいことにはなりません。今、私たちの風土で発生する自然災害は地球のその反対側の影響を受けています。

私たちの地球は円くなっており常に調和して生きています。調和しようとするから自然災害は発生しているともいえます。私たち人間にとっては災害ですが、自然にとっては自浄作用で調和しているということです。

その災害を人間の力で止めることはできません。しかしその災害を緩やかにしていくことはできたようにも思います。例えば、自然と共生してその自然からの恩恵の方を観てその恩恵を活かすという具合です。

そうではなく自然に反発すれば、それ相応の報いが来てさらに災害が人災となりさらに多くの人間の犠牲が増えていきます。私たちの災害は、自然と共生するか、しないかで自然か人かが変わってきます。

もう数千年も前から私たちはこの台風と向き合い、それをどう活かしてきたかをもう一度よく見詰める必要を感じています。自然の猛威は近年、ますます増しています。これは宇宙の運行をはじめ色々な作用が働き仕方がないことです。

しかしその猛威に対して、人間がどう生きるかは色々とまだまだ人事を盡すことができます。子どもたちや子孫のことを思えば、自然がこれからどのようになっていくのか、そしてどう共生していくのかを今こそ向き合いよく考えないといけないと感じます。

自然から学び直し、自然から謙虚に生き方そのものを内省していきたいと思います。

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