失われたものから学び直す

無事にスリランカに着いて今日から移動を開始します。日本ではストーブをつけ朝から雪が降っていましたがこちらは熱帯でクーラーをつけています。早速、蚊が襲ってきて寝不足気味です。コロンボという都市に泊まっていますが、それでも早朝からニワトリが鳴いている声で目が覚めました。猫も犬もいて、小鳥も多く自然がいっぱいです。

スリランカの人々の特徴は、一般的には家族を大切にし、人とコミュニケーションをとるのがすき、時間に少しルーズで平和的だと言われます。日本の離島のような雰囲気もあり、また僧侶が尊敬されていてみんなで大切に接したり、よくお祈りをしたりとむかしの懐かしい日本の雰囲気があります。

今回は、一昨年よりご縁ができて関係が深まった方がご案内してくれます。色々と丁寧で親切、薬草をはじめ巡礼や伝統的な暮らしなど日本で取り組んでいる暮らしフルネスや遊行、また子ども第一義の理念の学びも深まる予感がします。

すでに日本では失われてしまった文化を学び直すことは、自分たちが本来どのような民族で何をしてきたか、その初心に帰ることでもあります。

また私は徳積財団を運営し、徳が循環する経世済民の世直し行に取り組んでいますがスリランカの仏教の形態や功徳を重ねる仕組みにとても共感があります。日本では、ほとんどが職業と宗教が一体になっていて出家といっても、布施や乞食だけで生きている人はほとんどいません。

しかし本来、古来からの仏陀の仕組みは布施と乞食により徳を積む実践を通して人々に因果律をはじめ輪廻転生などを伝承してきたものだったはずです。

自分の中にある常識を疑い、今一度、何が布施経済の根幹なのか、何が徳積経済の本質なのかをこの場所から見極めていきたいと思います。

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