龍のご縁

私の今、住んでいる場所は八大龍王が祀られているところです。先祖代々、八龍権現を信仰し、氏神さまも八龍権現社です。家の前には、八龍権現池がありその先に八木山の龍王山を望みます。また地下水をくみ上げて日々の暮らしの中で活かしていますが、このお水も龍王山の伏流水だといわれます。

私は辰年の辰の刻に産まれ、小さいころから龍やお水が大好きで私が行く先々に井戸があったり滝があったり、石清水があったり雨乞いの場所だったりにご縁があります。特に10歳くらいから龍のことが好きで、自転車で地域の池という池を探検し白い龍を探していました。なぜ白い龍がいると思ったのか、今思えば不思議ですが核心に近い感覚があり親や大人から池は危ないと警告されていてもあちこち探検したのを覚えています。

はっきりとは思い出しませんが、龍を観て納得して探検をやめたのは覚えています。その後は、龍から離れますが今度は15歳くらいのときにまた龍に目覚めます。サンスクリット語の勉強をはじめ、庭先に龍神をお祀りしてお水をお供えしはじめます。多感な時機で、霊感のようなものも発動して少し不安定だったかもしれません。隣家が火事で全焼したとき、空に巨大な龍が舞い上がり雨が降ってきたのは覚えています。その時、お祀りしていた祭壇のお水杯が崩れお札もどこかに消えていました。

そしてここ数年、邸内社に闇龗や八龍権現をお祀りし、日々に龍王山と八龍権現池に祈りを捧げ、古民家甦生をするなかで井戸の甦生に携わり、また英彦山の弁財天や、瀬織津姫、観音様の場を幾度もお手入れしお祀りするなかでよく龍とのご縁が増えています。よく夢にも出てきますし、空や森、巨石の中、火の中にもでてきます。この龍は、アニメや漫画や映画で観るような龍ではなく気配や感覚、水を通して記憶が結ばれ出会います。

私の先祖は雨乞いをしてきたからか、どこか遺伝子や記憶にその感覚を宿しているのかもしれません。

お水というのは、まだ科学では証明されていないことがたくさんあります。お水の持つ力をどれだけ引き出せるかは、その人のお水への信仰の度合いに由ります。昨年末、私はお水を触り注ぐだけで別のものにしてしまう人にお会いしました。大変な衝撃を受け、私がお水に対して謙虚ではないことを自覚し反省する機会になりました。

龍を信仰するというのは、言い換えればお水を信仰するということでもあります。

天之御中主神が造化の根源ですが、これはお水ということでしょう。そこから変化したのが龍であるのなら、私たちの信仰の原点はこの龍であるということは間違いありません。

龍のご縁に導かれ、様々な出会いがあります。子どもたちにお水の徳が伝承していけるように精進していきたいと思います。

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