法螺貝のお導き

昨日も法螺貝を通したご縁に恵まれた一日になりました。私は法螺貝に出会ってから、とてもたくさんのことを学びました。法螺貝という貝の生態がどうなっているかということだけではなく、神話の時代から法螺貝が人類にどのような役目を果たしてきたか。また法螺貝を立てる立螺師たちの生き様、その音や波動に至るまで今でも新たな発見が続いています。

そもそも法螺貝の音の世界に優劣や序列などはなく、権威や権力などもありません。ただその人の出す全身全霊の祈りの音やその修行によって磨かれた生き方の波動が出てくるだけです。

言葉でどれだけ語りつくそうが、一息の法螺貝の音で一瞬でその人が悟れます。

それだけ法螺貝には何か、その人としての本質を顕現させる神具としての力を秘めているように思うのです。

また龍という存在と法螺貝はとても相性がいいものです。お水の振動をふるわせ、虚空に響きます。あの世とこの世の境界線を曖昧にし、音がその龍門のようなものを開きます。

これは感覚の世界ですが、確かに何度も法螺貝と共に道を歩んでいれば自ずからその境地に巡り合います。どの場所でどれだけ法螺貝と波動を磨いたか、その磨いた波動の分だけ音に出てきます。

今まで出会った立螺師には色々な方がおられました。技術に長けている方、身体能力がずば抜けた方、器用な方、研究熱心な方、伝統伝承を大切にしている方、道統を守ろうとする方、直向に法螺貝に向き合う方、法螺貝が伴侶のようになっている方などです。

どの方も、法螺貝を通して人生が導かれ、法螺貝と共に修行をしておられました。

私にとっての龍とは何か、それはお水です。

そしてお水とどのように調えて磨いていくのか、その道具が法螺貝です。

これからも法螺貝と共に真の実力を磨き、海と山と空と虚に包まれた道を歩んでいきたいと思います。

ご縁に心から感謝しています。

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