好転反応

好転反応という言葉があります。これはウィキペディよれば「好転反応(こうてんはんのう)とは、治療の過程において改善に向かう中で起こる、一時的に悪化した身体反応のことを指す言葉。東洋医学において瞑眩とよばれるものはこれに含まれるとされる。ただし科学的な根拠はなく、標準医療においては用いられない概念である 」とあります。

具体的には整体などでよく使われている言葉で施術によって筋肉がほぐれることで、血行やリンパの流れが良くなることをいいます。他にも滞っていた老廃物や疲労物質などが血中に入り、排出される過程で体調に変化が現れることだったりをいいます。発熱やだるさなどもその一つです。

科学的な根拠はないとありますが、確かに施術が下手で起きる場合もあれば、身体に合わないだけというものもあります。しかしよく考えてみると、私たちの肉体をはじめ様々なものは好転反応しているともいえます。

例えば、病気というものは一時的に悪くなっているように感じますがそれは別の観方だと治癒しているということです。風邪なども免疫によって発熱や鼻水が出てだるくなり寝込みます。それは健康にするために発生している好転反応ともいえます。他にも、私たちが成長する過程で成長痛があったり、意識変革の際に一時的なショックから立ち直る時に閃きが来たりも好転反応です。

特に今の時代は、浄化やデトックスの際に好転反応があるものです。

私は石風呂を備長炭で行いますが、入るたびに明らかに古傷が痛み、あるいは体がだるくなりトイレに行く回数が増えだるくなり眠くなります。これは身体が浄化しようとするために発生している反応です。

呼び水というものや、お漬物で塩抜きの際に使う塩のように何かを引き金にして解毒や浄化ははじまります。

先人たちは植物の持っている毒性を上手に分量や加工を工夫して体内の解毒や浄化に活用してきました。これは好転反応を確認しながらやってきたことです。科学的に根拠がないから怪しいやしないではなく、よく身体や精神、そして歴史や伝統や智慧を鑑みて善いものは残し、わからないものは慎重に解明していくことが本来の在り方です。

好転反応こそ、身体との対話として真摯に伝統医療を深めていきたいと思います。

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