パラダイム転換?

人類は思い込みによってあらゆるものを決めつけては時代をつくります。結局はパラダイム転換といっても、思い込みが別の思い込みに変わっていくということでしょう。

根拠のないものを信じることを悪として、根拠があるものだけを信じようとする。エビデンス信者のようになっていると余計に思い込みは増えていきます。かつての天動説や地動説があったころも、千年単位で思い込みをし続けてそれが変わる時は大変な軋轢が産まれました。宗教や政治が、動かない真理を好みそれによって民衆や国民を管理する中において真理が動いてしまうというのはそれまでの権威などが揺らぐということになるのでしょう。

結局はそう考えてみると、この世のすでに正しいと信じられているほとんどの真理は宗教や政治のためにあるということになります。人類のそれまでの思い込みや決めつけは刷り込みとなり絶対的な常識となります。これを解き放ち別のものになったように見えても実際には別の権威や権力が取って換わったということになります。

パラダイムシフトの正体は、宗教や政治が変化したということが本質なのでしょう。よく技術革新がパラダイムシフトだと定義する人もいます。実際には、天動説が終焉し、地動説になってから産業革命がはじまったという説もあります。それまでの政治や宗教が変われば、当然それによって新たな権威権力を持つ別の政治や宗教がはじまります。そうなればその既得権益に肖ろうとする人たちがパラダイムを創造します。そのパラダイムこそ絶対的な常識です。

それを変えるには、また別の宗教や政治が誕生して新たな思い込みや決めつけを信じる状態が発生してくることです。

たとえ、UFOや宇宙人が現れ高度な文明を持ってきたとしてもそれではパラダイムは変わりません。変わるとしたら、それらと組んで新たな政治や宗教を司る権威が誕生する時です。

そもそも宇宙や自然というものは、あるがままにありのままで真理です。万有引力の法則を発見する前から存在していたもので、新たな発明発見などはほとんどありません。その証拠に、古代の人たちや先住民族たちが持っている伝統文化を観ると、真理そのものを現代も生きています。

その人たちを文明や科学が劣った原始人のように蔑み差別をしたりしていますが、こんなものは先ほどのパラダイムシフトで変化しただけで自分たちがそちら側だということを忘れているだけです。

最初からあったもの、創始からそうであったものが真実であり真理だと私は思います。

しかしそんなことを声高に伝えても権威や常識に踏みつぶされてしまいます。人類は信じたものを世界とし、世界は人類が信じたようにしておきたいのでしょう。

ただし、いつかは揺れ戻しがあるのもまた事実です。宇宙や地球をはじめすべての天体は、絶妙な関係性のなかで引き合い運行しています。小さな一つの微細な動きが、宇宙全体に大きな変化をもたらします。私たちが地球で活動する何かも、月に温度変化をもたらすほどに影響を与えます。それだけ微妙な動きをすればそれが他の星々へも影響を与えそれがまた循環して戻ってきます。

自然が大きく変化するとき、私たちは宗教や政治ではどうにもならないものを直視することになります。その時、私たちは最初からあったもの、創始からのものに縋るしかなくなるものです。自然に寄り添い生きていると、様々な思い込みや決めつけや刷り込みは取り払われていきます。

子どもたちには、余計なものをあまり押し付けず尊重して自由にあるがままのいのちを歩んでほしいと思います。一つずつ、人間が創始の人間らしさに回帰できるように暮らしと場によって安心基地を弘げていきたいと思います。

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