人災への対応

自然災害というのは、私たちの人為的な想像を超える規模で行われるものです。隕石の衝突から重力の変化、大噴火や大津波、寒波や熱波などどれもスケールが大きくひとたび発生すればどれも想像を超えるほどの災害になります。そもそも自然をどうにかできることはなく、自然への畏敬を忘れず正しく怖れていれば、ある程度は自然は守ってくれます。自然は、あらゆるものを循環して調えていきますからその一部としての役割を全うしていくようにみんなで暮らしています。

ただ問題は自然災害の方ではなく、人災の方です。

世の中のニュースのほとんどが人災の話です。最近ではコロナなどもですが、他にも戦争の問題、気候変動の問題、経済の問題はすべて人災です。

人災というのは、人間の欲が巻き起こします。我を優先し、欲望に目が眩み真実を誤魔化し目先の損得に判断を間違えます。それをみんなで一斉に行うことで、多くの人たちが被害を受けます。

自然災害においては、自然への畏敬を忘れない暮らしをしていけば安心立命できますが人災においては自分に打ち克つ努力や、我欲に負けず刷り込みや執着から逃れるための実践や精進が必要になります。

これも日々の暮らしの中で、自らを調えて徳を磨いていくような努力がいります。人災の方は、流されやすくあるい程度に大きくなってくると堰を切ったようにあふれ出して災害化します。そうならないようにむかしの人たちは、智慧のある暮らしを続け、様々な年中行事によって人間本来の霊性が曇らないように、あるいは流されないように調えてきたのでしょう。

今の時代、すべて既得権益をはじめ欲望を優先した時間を切り売りする生活に呑まれ忙しくみんな目先のことだけで精一杯になっています。こういう時だからこそ、基本の暮らしに立ち返る必要性を感じます。

子どもたちに、大人の生きざまや背中が見せられるように真摯に日々の暮らしフルネスを調えていきたいと思います。

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