場の伝道

人生は一期一会でできています。その一期一会は、二度と同じことはなく奇蹟によって今が存在するということでもあります。これは今というものの認識を磨くことで研鑽していけるものです。同じ今でも、一期一会の今には深さもあれば厚みもあります。今をどう磨くか、それに尽きるのも一期一会です。

今回、英彦山の守静坊で桜守をしてきましたが開花前からずっと観察し満開になるまで観ています。これから散っていき、新緑がはじまりますがそのどの瞬間にもあらゆる一期一会があります。

これは自然との一期一会、光やお水との一期一会、そしてご縁のある方々との一期一会、歴史の中での一期一会などまだまだたくさんあります。

その瞬間の今に何が結ばれ誕生したのかを振り返ってみると、そのどれもが人智の及ばない壮大な出来事の集積によって存在していることがわかります。そしてそれを「場」は伝道します。

場の伝道というのは、今を研ぎ澄ましそぎ落とした時にこそ実現するものです。

その場の伝道には、場の伝承があります。

場の伝承は、純度が高いこと、澄み切っていることが絶対条件で最低条件です。

現代のように人間優先主義や頭でっかちに生きがちな世の中においては、損な生き方に見えるかもしれません。しかし、損は別の見方では徳ともいえます。そして得だと思えていたことが実際には大きな損害になることもあります。

場というのは、全てを呑み込みますが場には一期一会に生きる人の心魂が宿ります。その理由に、その場の舞台では今に様々な一期一会と奇蹟が結ばれ続けているからです。

場と結ばれること、場に出会うこと、場を育てること。

場の伝道は生きがいそのものであり、生きざまそのものです。

一期一会と徳を結びさらなる自然循環を促進していきたいと思います。

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