最初に私を育ててくださった経営者の方から、「山に入ったら必ず何かを持ち帰りなさい」というものがった。
今思えばとても大切な教えで、この今もそれを活かすことができているから物事を自分のものにしていくことを学んでいるのだろうと思います。いつも自分がその気持ちでいれば、すべてのことが師匠や先生になりそこから学び自分のものに変換していくことができるのです。
先日、ドイツ研修の同窓会があり先生から同じようなお話があり感銘を受けました。
「いつも世界へ見学や視察に行く人たちはたくさんいます、しかし現地に行ったからといって特に何かを持ち帰って自分のものにして取り組んでいる人がどれくらいいるのだろうか。それを見ていたらほとんどの人が観光のようになっていてあまり変化がありません。そうではなく、現地にせっかくいくのだからそれをどれだけ自分が現在の環境に活かし実践していけるかというのが大切なのです。」
というような内容です。
私も同じように思うのですが、勿体ないという言葉は時間にも言えるのです。同じ時間を過ごすのに映画を鑑賞する人のようにしている人と、その映画の主人公とではまったく意味が異なります。
人生の主題、主演、主体、主役は当然、自分なのだからどんな時もそうであるべきだと思うのが私の生き方でもあります。誰かのことではなく、自分のこと、誰かの問題ではなく、自分の問題、誰かの事例ではなく、自分の事例といった、それは自分自身が学ぼうとする心構えが何よりも主人公となっているということなのです。
すぐに人は状況に依存して流されてしまうものです、つい楽をしたり考えなくなるとただその雰囲気を味わっただけで流されている場合もあるのです。一度そうなってしまえば、同じ時を共有しても一緒におらず、同じ場所を共有しても一緒に学べない、同じ環境下にあっても生き方に巨大な差が開いていくのであろうとも思います。
経営者というものはその人生すべてで何事からも全身全霊で学ぶのです。
だからこそ、常に他人事にならないよう主人公の気づきを日々に積み上げていこうと思います。
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自分のものにするとは、学んだものや気づいた事などを自分なりの実践へと変える事だと思います。どんなに深い気づきを得ても、どんなに時間をかけて学んだとしてもそれを自分のものにするというのは、やはりそこからの実践の積み上げではないかと思います。特に最近感じるのは、実践を積み上げて行くということです。ただ1回の実践でも得る物はあるかもしれませんが、日々考え積み上げる事で気づきの深さも幅も少しずつですが広がっていくのを感じています。
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仕事でもそうですが、自分でやることになっていなければ準備も怠っていることになることを感じました。全部自分でやる、相手望んでいる行動をするどれも自分から動かなければ、行動と結果が伴わないことです。ただ見ている、聞いているだけでは分かった気になり、実践がいつまでも伴わないことを感じます。実際に動くことで気付かせて頂くことに感謝し、次の行動から改善し自分自身でどこがどうであったのかを振り返りたいと思います。
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映画を見ている時でも、自分を主人公に見立てて、シンクロしてみていく映画と、客観的に映画として見ている時と両方あるのだという事に気付きました。自分が理想とする価値観が映画の中にあると、想像を超えてのめり込み、映画を見終えた後には居てもたってもいられずに、自分自身で同じことをしてみたくなり、出来る場所を探しに飛び回ることが在ることを思い出します。日々の学びや機会も同じように存在するにもかかわらず、それを気付かず、ただの仕事に変えてしまう事の無いように気を付けて行きたいと思います。