恩人

先日、東京に来てからご縁があった恩人のコンサルタントの方の通夜に参列した。

初めてその方にお会いしたのは、アットニフティというサイトでベンチャー企業が紹介されていたコラムの取材だった。

元は有名なシンクタンクの所長も務められ、エコノミストでもあり、経営の潮流を予測したり、分析をされたりなど幅広い知識と経験に感動したのを覚えている。

その出会いから意気投合し、カグヤの抱える様々な経営課題について一緒に考えて取り組んでくれていた。それから6年、何かあるといつも元気に連絡をくれて私たちの会社のことを心配をしてくださっていた。

いつも優しく当たりの柔らかい言葉づかいや仕草に、人柄の美しさを感じていた。

今まで一緒に仕事をしたことをひとつひとつ思い出すと、息子くらいの年齢の私が生意気に色々とストレートに語る不躾な口調にもいつも温かな眼差しでフォローしてくれて私のやることを横で少し下がって蔭ながら支えてくれていた。

本当に素晴らしい人で、出会えたこと、関われたこと、その全てに何よりも心からの感謝感動の思い出がたくさんあります。

斎場では、悲しみに大変な中、奥様や子どもたちがいて生前の様子と伝言などのお話をいただきました。

息子さんからはよく生前、父が私たちの会社を誇りに思っていて、いつもご家族にカグヤの自慢してくれていたとのこと。すごい会社なんだよ、成功してほしいと話をすることが多かったとのこと。

そして、奥様からは「カグヤを大きくして成功することが主人の望みでした、それが何よりの供養になりますから、お願いします。」と仰られた。

悲しみと、何より寂しい気持ちが込み上げました。

私たちと会社をいつも見守っていてくださった大切な存在がなくなるということ。
こんな寂しいことがあるのかと複雑な気持ちになった。

人は誰も必ずいつかは死ぬことになる。

それは当然、この世界では生きているものは誰もその業より逃れることができない。

しかし思い出を想い、それを繰り返し切に感じるとき、何よりも共に過ごした掛け替えのない時間やその人との体験で得た偉大な慈愛や深遠な真心に触れると、決してなくなることはない「永遠の価値」に変わっていくのが分かる。

人が人と出会うということの掛け替えのない永遠の価値。
その素晴らしさ、いつも感じていたいと切に願う有難い邂逅にもなった。

様々なことを教えていただいこと、またひとときの旅路に一緒にいれたこと、心の底から感謝しています。またいつか彼の世にてお会いできるのを楽しみにしています。

そして私はこれからも安心して見守っていただけるように恥じない実践と、ブレない自立成長、初志貫徹の信念で日々の歩みを強めていこうと思います。

本当に有難うございました。
どうか安らかに、全てのご冥福を心よりお祈りしています。

  1. コメント

    多くの方の支えや思いがあって人や会社は成り立っているのだということを感じました。
    又仕事を通してたくさんの貴重な出会いをいただいていることに改めて感謝だと感じます。
    今日一緒に思いが通じ仕事が出来た仲間と明日同じように顔を合わせ同じように仕事が出来るとは限られていないとすれば、やはり先ずは自分自身が毎日を全力で悔いのないようにやりきることが本当に大事だと思います。
    同時に全力で仕事が出来ているのは自分だけの力だけではなく、周りに支えられ初めてやることが出来ているということを今後はもっと大事にしたいと思います。

  2. コメント

    会社があること、仕事ができることというのは多くの方が支えて下さっているからという
    ことを感じさせられます。
    仕事に本気に取り組むからこそ、思いが出会いを呼び、繋がっていくのですね。
    自分は本気かどうか、本気であるからこそ、繋がるものがあり、結びつくからこそ、
    より思いが深まり、大きくなっていくのだと思います。
    自分自身がブレてしまっていては、自分が一体何をしているのか説明もつきません。
    自分をもっと、明確に全力で仕事に取り組むことができるように心がけていきたいと思います。

  3. コメント

    人は生まれて死んでいく中でどんなに頑張っても沢山の人にお世話になり、迷惑をかけ、有り難いことをしていただけているのだと感じました。だからこそ、その恩人を素晴らしくするのか、それとも見る目が無い人にするのかは、恩を受けた自分自身の成長や生き様なのだと学びました。自分勝手に生きて、自分勝手に死ぬことが、どれ程これまで御恩を頂いてきた方々に失礼なことかと考えましたが、とても恥ずかしく、情けない自分が居ます。
    せめてもの恩返しとして、自分が歩む道だけは世の中の為に生きるのだと決めさせていただきたい。
    そして、頂いた御恩をしっかりと次世代に反していきたいと思います。

  4. コメント

    身近な人が亡くなると自分にもいつかはこの世から去らねばならない日が来ることを実感します。
    自分ももう30年以上生きたのだと振り返ると、
    自分の今の年まで生きられなかった人達が
    いることも同時に感じます。
    毎日の人生で疲れたり、やる気が薄れたりすることもありますが、自分の今日は誰かが生きたかった
    今日でもあることを忘れず、自覚し、自分の最後の日が来るときにこの世に未練が無いようにまた、
    ご縁を頂いている関わりのある人達に精一杯悔いの無いよう、大切に関わっていきたいと思います。

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