人は感情の生きものであるという言葉があります。
誰が言ったかのかは知りませんが、それは人は感情を交わすことで共感し互いを信頼していくことを学ぶからであろうと私は思います。そしてなぜ学ぶ必要があるかといえば、それが生きるということにおいて何よりも大切なものであるからです。
よく素直な感情をという人もいますが、私はそうではなく感情が素直なのです。
自分というものをさらけ出すということも、何でも言い合える関係というのもそれは何を言っているのかといえば感情を出すことをいうと私は思います。
子どもの頃は、感情を出せるのは素直であるからです。
ちょっと喧嘩しても泣いて笑ってすぐに仲直り、子どもは感情をむき出しにして人ととしての力をより引き出していきます。もともと信じているから感情も素直のままなのですが、これが大人になるにつれその感情を抑制しようとしていくのです。
大人の社会になるにつれ、信じる事が出来なくなってきて自分の感情は表に出さずに大衆にあわせたり権力に従ったりして周りとうまくやっていく方法を学んでいきますがそんなことを続けていても信じ合うといった生きる力は伸びていきません。逆に生きる力というものは減退し、疑心暗鬼になり、衝突を避けるようになったりしていくものです。そうなると感情を出すよりも隠すようになり、次第に信じあうことが難しくなり人間が最も大切にしてきた絆の力を弱めていくのです。
感情というものは、人が共生し絆を深め自立していくために何よりも大切なものです。
例えば、人が人を愛することはとても尊いことです。生きている歓びを感じますし、何よりも幸せを実感できます。しかしこの愛を学ぶにはそこには嫉妬、寂しさ、嬉しさ、悲しみ、苦しみ、喜び、切なさ、楽しみ、などキリがないほどに複雑な感情があることも同時に知るのです。つまりは様々な感情を通して私たちは本当の自分、元々この生命の世界がどのようになっているのかを自覚するのです。
自分というものも、魂や心、体が組み合わさって混ざり合って出てくるのが感情です。
その感情がもっとも素直であるというのはそこからも感じるのです。
素直さというのは、生きていくことには欠かせません。
そしてこの素直は、本当の自分の姿、この宇宙や大自然の姿そのものでいることなのです。
感情と上手に付き合って冷静になるというのではなく、感情そのままを受け容れることであったり、その感情を分かち合ったり共感したりすることが人が一人ではないということを確かめあうことのように思います。
ありのままをさらけ出すのは恥ずかしいことかもしれません、しかし子どもたちが信じているのは大人になっても感情をさらけ出しても偉大な目的のために一緒に生きていくことができる、困難を乗り越えても人は繋がっていることができると信じる世界にしていくことだと思います。
世界は戦争を何度も繰り返しながらも、その先に人々がその困難を乗り越えて信じる世界を切り開いていくことを目指しているように思います。それが人類の大切なお役目なのかもしれません。だからこそ、子ども達に恥じないような信の実践、つまりは感情もその人格であると丸ごと受け容れて認め合い共に自立して生きていける世界を自らが創っていると自覚することだと思います。
人は必ずどんな感情を持ったとしても、それをわかり合える時が必ず来ると思います。
そこから逃げるのではなく、その感情は尊いのだ、それがお役目なのだと思うことです。
未来の子ども達のために、感情のままの素直な自分を出せる世界にしていこうと思います。
尊いご縁を有難うございました。
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「喜怒哀楽」と感情を分けたときに、それぞれの感情を表出するときに得意不得意があると思うのです。どの感情においても受け入れられた感情表出は伸びるように思いますし、受け手側も共感するのが得意な感情があると思います。感情から情と意見をくみ取り、集約していけば新たなものが創り出せるようにも思います。あるがままを受け取ることも、表出することも大事にしたいと思います。
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今の時代は大切なものを見失っているという事を先日も感じました。感じている物をそのままに出せるからこそ、それぞれの個性も活かされ行くのだと感じます。感情を押し殺すことが正しいとされがちですが、人と関わり生きている事を考えると、感情で繋がっていると言っても過言ではないように今は感じます。素直な心を大切にしたいと思います。
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娘を見ていると、思った事を言葉や行動に出しています。それが大前提で、良い悪いはそのあとに知る事になりますが、それもやるかやらないかは、大前提の素直さの上です。大人になると、その大前提を抜かして、良い悪いで判断したり、相手を見て判断したりすることがあります。
素直な感情がついてこない行動には、自分を毒する効果があると感じます。良いか悪いかはあとから学べるので、まずは素直さを優先する意識も大切だとかんじます。