自然界では、本能があり生まれた時からどのように学ぶのかを自覚しています。
虫も鳥も、その他の植物も自分がどうやって育つのかを自らが獲得していくように思えるからです。誰も教えていなくても、自然に自分がどうすればいいかを知っているのです。本能は全てを知っていて、呼吸と同じように心臓の鼓動と同じように、どうすれば生きられるのかは元々存在しているように思います。
現代では便利になり頭で生きることを考えることで、自然から離れた生き方から本来備わっている生きる智慧というものを次第に見失ってきて方法論に走っているようにも思います。今も生きているということを再確認しもう一度、どう生きればいいかを自然に学ぶことが必要なのかもしれません。
子どもたちは、誰が教えていなくても自然に自分なりのやり方で学びこんでいきます。先に教えたくなるのが私たちですが実際は教え込まなくても、本能で生き方を身に着けているようにも思うのです。つまりは生命は常に自学自悟なのです。
例えば、その一つの生きる力に「諦めない」があります。
諦めないとは、生きることを諦めないということでありどんな逆境が訪れようが何度も失敗して悔しい思いをしようが何度でも何度でも前に進んでいこうとする生きる力です。それは教えたのではなく、自ら育とうとして発して育つのです。
これも私たちが自然に持って生まれた本能で、子どもの時から上手くできないと自分のやりたいことが達成できないことに泣いて、達したら安堵し笑って、それを学習し、そして何度も反復して発達を獲得していくというものが備わっているからです。これはなぜかといえば、そうやって今まで生き残ってきたからと言えるからです。
当然、今の私が生きているというのは先祖代々の方々が過酷な環境でも生き抜いてこられたという大前提があってのものです。生きているというのは生きてきたということ、その発達の経過が必ずあるということです。
自然界では諦めないものが生き残り、諦めたものが進化をやめ衰退していくのは自明の理なのもそれは今も生きているということだからです。常に生きるために変化を已まないでいられるのは、私たちの生命が元々から与えられている自然であろうと思うのです。
それを忘れかけてしまうのは、諦めても生きていけると勘違いするからでろうと思います。世の中には刷り込みといった本能が学ぼうとするのを妨げる学びというものがあるのも事実です。だからこそそんなことに流されないように、自分の本能の学びを信じて諦めずに取り組んでいくことが生きる力を育て人生を豊かにしていく方法のように思います。
逆境は誰にしろ嫌と思うものですが、逆境だからこそ諦めない心が育ち、自分の中の生きる力が活性化され、学びが充実したものになります。
発達を促すのは自他の諦めない心が引き出していくものかもしれません。それは自然が希望があり最期まで決して諦めないように、私たちの心の中に諦めないという自然が生きているからのように思います。諦めない心を教えてくれたのは、今まで生き抜いてきた先人たち、全ての生命の経緯と存在があるからそう思えるのです。
生命の歴史がライブであり、生活とは今を生きていることであり、ライブとはいのちそのものと一体であるというものだと思います。だからこそ、今を生きていることに敬意をもって自他を常に活かそうとすることが発達をしていくことであろうと私は思います。そして生き残るために見守ることが譲っていくことだと思います。
コーチを学び直すのに自らの発達論についてこれから少しずつ整理していきますが、そのはじめの発達は「ライブ」だとしたいと思います。
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子どもがハイハイを覚え、立ち上がり、歩くことをマスターしていく姿を見ていると、「歩くことに対する希望と、生きていく逞しさ」を感じます。そこには、不安も心配も迷いもなく、少々うまくいかなくても挫折感も諦めもありません。その姿は、常に全力で、「努力」というものを超えています。
私もそんな風に生きてきたのだということを思い出し、「本能に従って努力を超える」という生き方を取り戻したいものです。
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経験をする中でもっとこうしたほうがいいとか、ああすればよかったと試行錯誤することと「諦めない」とでは心の持ちが違うのだと感じます。やり方や方法論に走りがちですが、学ぶも目的が不明確であれば、諦めない気持ちも湧かずテクニックで乗り越えようとかえって自分を忙しくさせてことなのだと思います。課題を感じているときこそ、目的をもう一度意識し取り組んでいきたいと思います。
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諦めなければ、失敗という言葉はない、改善のためのよき機会なのだと感じます。子ども達は諦めるうことが無いから、良いも悪いもなく、成功も失敗もなく、ただの発達過程であるのだと気付かせて頂きました。自分自身も娘、息子達と同じように、諦めるという世界ではなく発達するという世界を突き進んでいきたいと思います。