幼い頃、様々な自然を通して奇跡を見つめてきた。
動物や植物、そして光や水の持つ透明さ霊妙さなど本当に様々なことに興味を持ち感受してきた。そしてそれは今ではすべての出会いへの関心になりそこから座右の一期一会が生まれている。
私は自然から生まれ、自然に深く強く魅せられている。
そしてだからこそ人間の持つ善悪を超えた生命の神秘に心をあわせて生きとし生けるすべてのものたちを励まし生命の躍動に心を震わせている。
星たちや宇宙の広大さ、そして海や空にあるような包容観、さらには言霊や祈りなどという神秘さ、そのすべてが縦横無尽に繋がりあうことで価値が存在することに何とも言い表せない無為自然の叡智を感じる。
子どもたちが感じる不思議な心は、自然と繋がっているように私は思う。
あの好奇心、あのワクワクドキドキとする不思議さとの邂逅、そこにこの一期一会の醍醐味がある。
今、毎日を過ごすとき何よりも感謝や感動というかけがえのない時間と悠久の流れに身を置く自分の心の澄んだ命が語りかけてくるのを感じる。
子どもの心がそうさせてくれる。
大人が何かができる存在だとは思えない、子どもには最初からこのセンスオブワンダーという何よりもかえがたい不思議なものへと交信しそこから新しいものを生み出していくと言う創造力、そして破壊力が合さって備わっている。
教育や保育の世界は、何か知識を大人が持つことで勘違いしているようだけれど子どもは何もできない存在でだから何か大人が一方的に教えるというような存在ではない。
だからこそ子どものことを丸ごと信じて、子どものそういう不思議な心を引き出して見守ってこそ私たちが学び続けるという意味にもなっているのではないかと思う。
常に不思議さと出逢う感受性に、私たちの生きている世界があることを決して忘れてはいけない。子どもたちのためにも自らの生き方が背中になるようにセンスオブワンダーの人生を楽しみ尽くしていきたい。
コメント
自分の子どもを見ていても改めて思います。たとえ隣の部屋に私が移動する時でも、本気で別れを悲しみ、出会いに喜ぶ姿や、落ち葉が落ちるたびに指をさし興奮している姿を見ると一期一会の意味を改めて教えてもらえます。この子どもが持つ感じる力が、世の中を浄化していくのだとも思います。
私自身もこれからは子どもから多くの感受性を学び、そして子どものその感性を削がないでいられる環境になっていきたいとおもいます。
コメント
よく思うことは動植物と喋れれば、人間はもっと自然の摂理から離れず、本質的な生き方が
できるではないでしょうか。
自然という存在はモノゴトの本質そのものであることだと感じますし、自然に限りなく近い赤ちゃんも
同じことだと思いますが、動植物や赤ちゃんから本質的な価値を見出すには見る側の洞察力が重要に
なるのだと思います。
人間は目で見えることに頼り、感じて考えることを怠たってきたことが、自ら言葉を発しない動植物や
赤ちゃんのような存在に対してはよっぽど自身で気をつけていないと自分本位で自己都合な考え、
勝手な解釈をしてしまい、気付かないうちに傷つけてしまうことが起きていると思います。
人としての道理や自然の摂理を知る努力とその教えに自らを合わせ律していきたいと思います。