大いなる矛盾

色々な人たちと話をしていく中で、本人が矛盾しているしていないということがある。

例えば、」時代劇などでも悪代官があくどい証人と組んで弱い立場の人たちを追い立てて自分たちだけ甘い汁をすうようなことをする。それを見ている側は悪い奴だなと思い正義の味方が来たらスカッとしているようなのにそれが自分の周囲での出来事とは思ってはいない。

ゼネコンをはじめ、政治家官僚など今はそういうことを言えばキリがないほど身近にある。これはもはやどうにもならない悪循環がなせる業であり抜け出すにはそれを辞めるしかないほどに渦中にいるとどうしようもないのだろう。

しかし、そういう立場にある人はまさか自分のことをいっているとは思っておらず他人事のように時代劇を鑑賞していることもある。特に自分の立場が正しいと勘違いしてしまうと、全体にとってそれがよいかどうかではなく自分の立ち位置から正論がなりなってしまうのであろうと思う。

それは、昔から言う清濁併せ持つなどという言葉で使われ悪をもって悪を征すなどという言葉もある。しかし本質はそうではないと私は思う。言行一致の誠を貫く生き方をしていれば自分の言葉と現実の世界はすぐに一致しなくなっていく。

だからそうならないように常に自らを反省し、徳の足らなさ至らなさを自ら感じすぐに修正していくために真摯に努力精進していくことで大本の自分というものを正しく理解していくことができる。

嘘で塗り固められ、自分のとって都合の良い言い訳ばかりを繰り返していると自分というものが湾曲されてしまい本当の自分を見失うことがある。

例えば、役職や立場、もしくは自分の損得抜きで素で考えれば果たしてそういう判断をしただろうかと自分に問いてみてもすぐに分かる。みんな人間らしく人格を優先し判断するには力がいる。その力とは真理真実のままに事を運ぶことができるということだ。

しかし、今は有識者といわれる知識ばかりで実践がついてきていない人は大本がずれているから本人の中で誠が矛盾していないことがある。それは単に誠を尽くさないから、より真理が遠ざかるのだけれど頭の中ではおかしいことになっていないのだろう。

これは大変危険なことで、知識で真理を悟った気になっているということだ。

日々の丹誠込めた修行もせず、さも脳の中では色々なことが繋がり真理を悟っている人たちの語る原理原則と一致し、さも共感できた気がすることで人は悟っていると勘違いする。

しかし実際はそうではない、事実は言行一致の現場でのみ語られる暗黙知を共有することでしか真理を悟っているとはいわない。言葉にならない物言わぬ真実こそが本当の意味で実践により語られている真理。

お寺お坊さんもお経を学べばすぐに原理原則や真理っぽいことは語れる。しかし現実の世界で真理を体現するには日々の本気の修行の継続中により気づきを常に新鮮にしていることではじめてそれは姿を顕すものであると思う。

だからこそ私たちもコンサルタントになるとすぐに知識が集まってくるからこそ自分の現場を真摯にとらえ、常に謙虚に現場からずれないようにちゃんと遣り切っていなければ相手を導いたり変革するのが机上のものになるから気を付けないといけない。

ここでのちゃんとやるには、誠を尽くし素直に言行一致させること。それが弊社の理念にあるわかった気になるなということだ。

子どもたちの未来に確かなものを継承する立場として常に真理の傍で実践し、実践の傍で真実を体現するよう日々を怠らず努めていきたい。

  1. コメント

    日々の実践の中で真理を掴むことの大変さを感じます。又その中で知識として様々な事を知る事も大事だと感じますが、それをいかに自分の中の実践に移し自分のものとしていくのかが今の自分には必要だと思います。今の世の中で多くの情報がある中で真理を掴むことは大変なことかもしれませんが、頭で理解しようとせずに自らの実践から感じ取ることを大事にしていきたいと思います。

  2. コメント

    人はどの領域で責任を取るつもりなのかで、言動は変わってくるのではないでしょうか。
    例えばお金の使い方がルーズな人への関わり方もあかの他人であれば、表面的に指摘をするだけで
    終わってしまいますがそれが親戚だったらそうは行かないでしょうしまして、実の子どもとなれば
    深刻な問題として必死に改善するよう、働きかけるのだと思います。
    湾岸戦争が始まった際にも戦事評論家と言われるコメンテーターの方が急にTV番組でコメントして
    いましたが、安全な日本にてほとんど予測や推測レベルの両論で、戦争をやっている人と安全なところから眺めながら、自分の知識で想像している人の言葉には何の意味も無く聞こえてきます。
    矛盾のある言動には言動と責任の差だと考えていますが、言行一致の難しさを乗り越えて生きたいと思います

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