人は心を通わせながら一緒にいることに歓びを感じるものです。心を通じるというのは、心を合わせるということです。
例えば、何を考えているのか分からないというのがあります。心が通じなくなってくると何を考えているのか分からなくなってくるものです。そういう時は、共に哀しみ、共に歓び、共に味わい、共に怒りと、何かを一緒にすることで御互いが通じていくものです。
この通じるというのは、何よりも大切なことで一緒にいるというのは共に一体になって実感するということだからです。
楽しいことがあって善かったと同時に思える事や、悲しいことがあって辛かったねと同時に感じること、自分が先に周りの気持ちと一体になってそう感じることが心が通じ合うためには大切です。
自分のことを分かってもらおうとし過ぎたり、自分のことを誰にも吐露せずに自閉的になってしまえば、この共に体験するとか、共に味わうとか、共に感激するということがなくなってきます。
すると心が離れていくものです。心というのは敏感で、そういう心ないものには針を触るかのように遠慮してしまうものです。そうなるとまた同時に実感することができなくなるものです。
相手の幸せを同時に喜べることや、誰かと一緒に何かを創りあげる幸せは、社会で生きているということにおいて最も大切なことであろうと思います。人が社会を創るのは、共に生きることを求めているからです。
一生に一度だけ、一期一会に出会った人たちだからこそそのご縁に感謝して信を優先してその掛け替えのない時間を大切に過ごそうとする生き方。
そういうご縁の集積こそが、人生をより寛美にしていくように思います。
共に歓び、共に怒り、共に哀しみ、共に感動し、失敗も成功も共に味わう。その心の通じ愛を感謝にしていくことが自他一体の幸せで生きる利他につながるように私は思います。
自分から心を通じていく努力を忘れてはいけません。
心は自分から通じていけば、自分の何倍も何十倍も幸せを創造していけるからです。心の通じ愛でより大きな愛を世界に膨らませていきたいと思います。
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人とのご縁には感謝してきました。しかし、その方と過ごす時間をどれくらい大切にしてきたか、どれくらい真剣に付き合ってきたかと自問すると、反省することが多々あります。自己観察すると、「自分から心を通じていく」という姿勢が、まだまだ弱いようです。日々の出逢いの一つひとつを意識して、大切に過ごそう思います。
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事実として起きている事象は変わることへのサインだと感じています。同体験の中でコツやポイントを教えてくださることも、そのまま流すことにもなりかねません。通じていこうとする姿への感謝と同時に自分自身への憐れみも感じています。相手の言動を意識しないところで通じていく努力をしなければと思います。
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感情を優先して和合を拒めば、自他一体にはたどり着けず、存在が分離して行くのだと学びました。不安を消すのは共体験とし、自らその場を作る勇気と、そもそも自他は別れていないので、その思い込みに気をつけて行きたいと思います。