自然体でいるというのは、誰に対してもどの世界に向けてもそのままの自分でいることをいい、それは言い方を代えればすべての生命を自ずから尊重しているということになる。
無理をするときは、必ず自分にも無理を強いているしその時は必ず相手にも無理を強いているものである。それは言い換えれば自らが変化するのを避けているということである。
人には向き不向きというものがあり、それはその人自身が本心で選んでいるもの。その人の行動を尊重しよく見守っていればその人は自分にあうものを探していくもの。それを尊重することがまず大事であって、自分の思いやこうなるべきだという気持ちは優先するものではない。
自分に合うとは単にそれをしていると気楽だというものと併せて、どんなに忙しくても大変でも一生懸命に打ち込めてそれが楽しいと思えているということになる。自分に合わないのにあまり無理をしてしまうと、何をやっても楽しめず真剣に打ち込めず続かずすぐに飽きてしまうものだ。
以前、外科医の息子に外科医を継がせようとして手先が不器用だった息子を無理やり継がせて医療事故を起こし閉院した話を聴いたことがある。
これも同じく相手を尊重すれば当然向き不向きがあり情を優先して無理をするのではなく無理をしないで本人の意思を尊重することが大切ということになる。
しかしそこには、父親のためにというものがあり、息子のためにというお互いの愛情の強い思いがそういう無理を強いたのであろうと私は思う。
親子の情は大変解し難く、深い依存関係にあるからこそ、本来、真に思いやれば思いが強すぎて相手が変わることを期待するのではなく自分を変えることが思いやっているこということになると気づくことだと思う。
無理に説得し相手に変化を求めず、他人には無理せず自分の在り方を変えることに専念すればいいということになる。それが自然体の本質であり、自分が変化することが自然であるからだ。
どこかで無理をすれば必ず歪がでて病気になってしまうもの。心の在り方が無理をすれば穏やかではいられずそこから病巣が広がっていくものだとも思う。
無理をするのは、どこか自分の中で外側の世界を思い通りに動かしてやろうという驕りがあり周囲や相手を尊重しないから起きる事であり、謙虚にいつも御蔭様でという感謝の心のままでいれば無理はしないでいられるものだ。
そういう心があるから人はまず自分を変えることを真に受け容れ、変化というものを楽しんでいくのだろうと私は思う。
相手の気持ちに寄り添いながら、相手の人生のためになるように見守り、自分の強すぎる思いは自分を変えるために活かし、相手の強すぎる思いには無理をしないようにと諭していくことを優先していくことが具体的な行動に変えるということ。
感情のほつれや感情の軋轢など、様々ある中で相対的にそれをそこからの基準でいちいち成否を分けるのではなく、中庸や王道のように絶対的に自分を変化生長させていく方がより自然で楽しいとしていくこと。
無理をしバランスを壊すことで、結果周囲に迷惑をかけていくのであれば無理をせず自然体とは変化そのものであることを自覚しこの自らの道を悠然と歩んでいこうと思う。
感謝
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会社のため、家族のためという言葉をはき違えてしまい、自分が責任をとれないこと、自然体でできないことを「できる」と判断してしまうことがあるように感じます。判断基準が本質的なところからぶれて、利害関係や常識など相対的なところから考えてしまうことが問題なのだと思います。大切なのは自分も、相手もあるがままに伝えあえる心なのだと思います。いつも、今を最大限に楽しんで心が通う生き方を大切にしていきたいと思います。
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自分に合っていないことをし続けるのは身も心も疲弊していくばかりで何かの達成が
あったとしても一過性のものであり、本当の満足を得ることは出来ない。そして、
その疲弊は周りにも強いているということを周囲の方がよく理解していることだと
思います。変われない自分に対して喝を入れてどこから変わるのかと考えた上で、
人の感情や流れなど全体のバランスを考えて行動出来るように自らを変えていきたい
と思います。全体の調和が自分で感じ取れる様に周りの声に耳を傾けて自分自身が
周りの流れへ委ねることが出来るように心がけていきたいと思います。
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無理をするということは、結果的に自分にとって影響があるだけでなく、周りの人にも多大な影響を与えているという事を先ずはしっかりと感じなければと思います。今の時代は自分自身が自然であり続ける事が残念ながら難しいのだと思います。自分がそうありたいと思っても周りの人がそうでなければいつの間にか周りに合わせて無理をしてしまいがちです。又それは自分自身がどう在りたいか?どうあるべきなのか?がしっかりと立っていないという事にも繋がるのだと思います。誰かに迷惑を掛けるぐらいであれば無理はしないということを大事にしたいと思います。