自らのリーダーシップを発揮していくのに危機感というものがある。
通常、何か問題意識というものはただ何となく焦っていたりいつも不安であれば危機感を持っていると勘違いしている人がいるけれど本当の問題意識と危機感とはそういうものではない。
よく追い込まれなければやらない人というのは、意志薄弱なため自分で決めたことを自らが遣り切ろうとはせず何かの外圧によってしかできないくらい自分から先手で動こうとはしない。
問題意識というのは、他人から与えてもらえるものではなく自分が内面から現実を直視し強烈な意志の力で自ら主体的に取り組むことで得られるもの。
それはつまり、いつも油断大敵だと自らを奮い立たせありとあらゆる最悪のケースを念頭に入れて準備を怠らない人こそ問題意識と危機感を併せ持って自らを管理しリーダーシップを発揮できる人物なのであろうとも思う。
人間は生きていればどんな災難や災害に遭遇するか分からないもの。
ないだろうと思うことは禁物であるし、開き直って考えないようなことをしたら判断を間違い危険に晒されることになるのだ。
どんな場面でも、自分が最悪の事態を想定し、その時、どのような行動をとるのかを考え抜くことで在ったり、それを避けるために先にやっておかねばならぬことは正面から真摯に取り組んだりと、危険回避能力というのはそういう自ら主体的に決めたことを遣り抜く意思の力によって成し遂げるものであると私は思う。
何でも中途半端であったりする習慣を持っていたり、いつも肝心な責任は他人任せというように依存して生きていたら、いつまでも本当の意味で問題意識や危機感を持ち自分の人生をはじめ他の人々を導けるような存在になることはできはしない。
今、此処で生きていることは本当に滅多にないような有難いことなのだから、日々謙虚に自然への畏敬を怠らず、感謝の心で日々の危機に備えておくことこそこの地球で生きるための叡智になっているのであろうとも私は思う。
だからこそ私たち人間はこの日々こそが人生の道場。
この今も、色々なことが起きている中で自らの危機管理能力が磨かれる実地のチャンスでもある。先送りせずに今、もっとも優先すべき問題から取り組み、何をなすべきかを感性のアンテナを立てて取り組んでいきたい。
大人の平和ボケした弛緩した感性に留意し、今は誰しも油断も隙も創らず一人一人が自分の指揮を執るべき時である。依存こそが危険であることを知り、自らが納得いく判断を下していきたい。
子ども達には自分の人生の指揮者は自分であると示していきたい。