人は自分の持っている自分のイメージと、人がその人を観ているイメージが同じであることは少ない。
自分のイメージにも、今まで自分が育ってきた固定概念ともいえる価値観が入り混じっており自分自身の本来の姿に気づかないものである。
先日、自分の一番好きなところを一番身近な人に聴いて当ててみるということをやってみたけれど実際は自分がこうだろうと思っていたところは違うことが多い。
これも自分の一方的な思い込みであり、本人が自分の思っている通りには思っていないということなのである。
人間関係がオープンであれば聴けるようなことも自分から価値観の中に引き籠ったり、感情を主軸に行き来したりしていたら本当の話ができることはない。
恐れも不安もすべては自分の感情が邪魔をして、本来の姿を映さないのである。
例えば、批判と批評というものがある。
批判というのは否定をすることをいうのだけれど、批評というのは客観的に意見を述べているだけである。しかし、きっと相手が自分を批判しているのだろうと先に相手を思い込んでいる人は何を言ってもその意見を批判にしか捉えられずいつも自分は否定されていると信じ込んでいるものである。
よく批判されたと勘違いする人は、感情的な思い込みや先入観が強い人に多い。
いつも主観的な狭い思い込みの範囲の視野では実は危険なことになっていることにも気づけず自暴自棄になってしまうことすらもある。だから、人間は自分のことを他人から客観的に批評されることで人は本来の自分に気づけるのでもある。
そういう友人や上司部下、パートナーがいるから本当の自分に気づけるのである。そういう姿勢でいることは、自らを自らで欺かないにようにしているともいう。
それはつまり世間は正しい、周りは正しいと、すべての意見は自分のために思いやりを持って言ってくださっているのだと教えてくださったのだと謙虚になれるかということでもある。
そもそも人の問題は自分一人で学べることはできない、どんなに本を読んだにせよ、何かの講演を聴いたにせよ、人は身近な人との関係性の中の実体験からでしか本来の人間関係である自他共生の原理を学んでいくことはできない。
仕事でも家庭でもその距離感がどうなのかというのは、御互いが心地よいかどうかというものにも左右されているもの。人はその人といて心地よいかというのが人間関係のモノサシの基準になっている。
それを共通の価値観とも言う。
御互いが心地よいかというのは、共通の価値観が優先できるかということでもある。カグヤでいえば、会社の玄関に張り出している共通の方針のことでありそれを自分の感情よりも優先できるかということでもある。
その共通の価値観を優先できず、自分の価値観ばかりを当然だとし自分の都合ばかりを優先するならばそのチームの環境に馴染めないということになる。
そしてそこから人間関係を破壊し無駄な軋轢をつくっていくのでもある。
もちろんこれは家庭でもそう、友人関係でもそう、人が集団を創るということはその中にある共通の価値観、理念ともいうべきものを優先できるかということが皆と一緒に活きるという選択でもある。
素直さというものは、すべてのものに共通する学びの真価でもある。
ちょっと知識を得たからと偉くなってしまうのではなく、謙虚に自分に教えてくださっていると未熟さを味わうゆとりと余裕を持っていたいものである。自分の偏見を学び直し、あるがままの境地を楽しんで生きたい。
コメント
自分自身の成長が見えたとき、安易に近づこうとするのではなくそれを越えるものを描けるかが、自分自身の成長のように思います。現場で実践する人、それに理論づける人それぞれに役割があると思いますが、成長するためには新たな役割を担っていく、担えるかが大切なことだと感じました。今問われている一つに、働き方があるように思います。素直や感謝、謙虚の心から学び、心から感謝することを大切にしていきたいと思います。
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自分がどうなりたいのかという事が明確にある人。信念がしっかりとある人は、目の前の出来事や批評で感情に流されることが少ないように感じます。ゴールにたどり着くためには、どんな道があるのだろうかと常に遠くを見て、今を最善にしていくのだと感じてます。ところが、ゴールが良く見えていないと、今目の前に起こる出来事や、批評に過敏にならざるを得ないのだと感じます。優しさや、安心感は信念と関係しているのだと思いました。
会社の為にもチームの為にも、自分自身がブレナイ信念をいつ時も持ち続ける事を大事にしていきたいと思います。
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自分の中の価値観の枠を壊す為にも、何の為に今働いているのか、しっかりと考える事が大事だと感じます。今までは自分の価値観だけで周りの人との関わりを維持してきたのだと反省させられます。自分だけの価値観に相手が合わなければ関わり合いをやめていた事もあります。しかし本当に有難いことに今の会社には明確な理念が在ります、それぞれのクルーが心から遣りたいものが同じであると感じた時、又同時にその為に自分が自立したいと思い行動出来た時、本当の意味での一体感が生まれるのではないかと思います。自分の価値観を優先するのではなく、会社の価値観、そしてお互いの価値観に合わせて行ける自分でありたいと思います。