世界はいまや情報化社会の中で一つになろうとしています。遠くの国で起きている出来事も、瞬時に情報がニュースなどで入って来るだけではなく、遠く離れた出来事でもすぐに自分たちに大きな影響を与えます。
グローバル経済というものは、経済が世界を巻き込んで発展していくということです。そして今では世界は一つの社会として、どのような世界にするかというビジョンを持つことはこれからのリーダーの役割であり使命のように思います。
だからといって世界を変えるのは、何か大きな力を持つ組織や国家が変えるのではありません。実際に世界を変えるのは、「最初の一人」です。この最初の一人とは、自分を変える人のことです。
一人ひとりが自分の中で世界の中で何をするかを決心し、一人から変わっていくことで周りが変わっていき世界も変わります。これは歴史を観たら自明の理で、世界は一人の発見と発明によってがらりと時代も変わります。
だからこそ、誰かが何とかしてもらおうではなく希望を持ちこんな世界にしたいと行動した一人こそがこれからの人財になっていくように思います。そういう一人をどう育くんでいくかが社會を創る保育者の責任になっていくのでしょう。
またグローバルのことを考えるとき、如何にそれが最小の地域から発せられるものであるかを感じます。グローカルという言葉もありますが、各々の持ち場で如何に自分たちの信念を貫いてやり遂げていくか、そこに世界の一員であるということと多様性を感じます。そして世界を変えるはじまりは人々が思い込んでいる強弱の誤解の刷り込みを如何に捨てるかからはじまります。それは強い権力と思っているものが弱く、弱いと思っているものが真の強さを持つという自然の法理に気づくことだと思います。
バタフライ効果や風が吹けば桶屋が儲かるのように、小さな一人のか弱い力と思い込んでいるものが実際に全世界を変えているからです。
最後に老子の言葉です。
「其の雄を知りて、其の雌を守らば、天下の谿と為る。天下の谿と為らば、常徳離れず、嬰児に復帰す」
老子は、もっとも史上最強であるものを「赤ちゃん」であると言いました。私がこの仕事をすると決めた心もまたここにあります。世界を変える秘訣は三つ子の魂にあると私は信じています。子ども心のままに赤ちゃんの周りの人々との縁起を味わい、小さな一人として自分らしく道を切り開いていきたいと思います。
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アベンジャーズ、木村拓哉、世界を救うヒーローがどんどん現れています。映画のような派手さはないにしても、影響を受けあの姿に惹かれるところがあります。最初の一人になる勇気は生半可なものではないと思いますが、影響を受けその中の一人にでもなれるよう、出来ることを尽くしていきたいと思います。
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世界の未来について、自分一人ではどうしようもないことはたくさんあります。しかし、いかなる時も、いかなるところにおいても、原点は、「自分は何ができるか?!」を考え実践することではないでしょうか。それが、影響力があるかどうか、呼応してくれる人たちが現れるかどうかなど関係なく、「天の声」を感じる者が動かなければなりません。どんなに小さくても、今日も信念の一歩を進めたいと思います。
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今日のような酷い満員電車の中では、一人がマナーを破れば、たちまち皆が乱れ始めます。それを思うと本当は皆、心の中では同じような思いを抱いているのかもしれません。善悪どちらの「最初の一人」になるのか、それはとても大きなことだと思います。順番を守る、前の人を押さない、子どもに伝えていることを自分は守れているか?子どものモデルであることを忘れないでいたいと思います。
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どんな世界で生きるのかを決めているのは自分である事を自覚したいと思います。自分がどう感じるか、何をするかは自覚が左右すると感じるからです。自分が目指すビジョンを事あるごとに、思い出し、行動して行きたいと思います。