人は自分のセルフイメージを確かめることで、自分の生き方を確かめることが出来ます。どのような自分を持っているか、それを知ることは今までどう生きてきたかを知る鍵でもあります。
セルフイメージを確かめるのに、自分の「癖」の確認というものがあります。これは言い換えれば自分の今までで沁み付いた習慣のことですが、どのような習慣を持って生きているかがその人の生き方でありセルフイメージでもあります。新しい自分を創っていくのも自分ですから、過去の生き方と決別し新しい自分になっていくためには生き方の転換が必要です。そのためにも自分の癖を明確に見抜き、それを捨て、新しい習慣を身に付けていくことで自分の人生イメージも変わっていくように思います。
コーチングをしていく上で、何よりも私が大切にしているのは「口癖」です。その人がどのような口癖を持っているかは、その人がどのような考え方をしているか、そしてどのような生き方をしているのかを確認することができます。
例えば、ある人は愚痴ばかりをこぼし不平不満ばかりを言う人ならセルフイメージの中になにかあると自分と他と比較して文句ばかりを言う癖があることが分かります。ないものねだりを断捨離し、あるもの探しに切り替え、新しい口癖を繰り返し言い続けることでセルフイメージを変えていきます。「これだけしかない」という口癖から、「こんなにもある」と変えて、その後は「存在が有難い」というように不足から感謝に変わっていくとき、その人のセルフイメージが変わっていくことを確認することができます。
どんな口癖を持っているかがその人の生き方ですから自分の口癖を常にチェックし、口癖を気にして口癖から自分を変えていくことがセルフイメージを変えるためにもっとも効果があるように私は思います。テニスの松岡修造さんの日めくりカレンダーがとても売れたと聞きましたが、前向きでチャレンジし、現状打破していく彼のポジティブで諦めない生き方に刺激される人が多いから共感されているように思います。
朝練で子どもたちのコーチをしていても、できることは一緒に実践することと、大事な自分の生き方を自らの口癖で示すことです。子どもたちに必要なのは「憧れ」であり、憧れる人がいることです。これを「ロールモデル」とも言います。そのロールモデルになる人は、当然口癖もまた憧れるような人であるはずです。自分自身の口癖を常にチェックし、その生き方が周りを刺激し変えていくことを忘れずに子どもたちのロールモデルになっていくようなセルフイメージを日々にメンテナンスしていきたいと思います。
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「自分の口癖」には、なかなか気づきにくいものです。しかし、何かに挑戦しようと「意識してみる」と、その「やろうとしていること」と「自分の言葉や態度、行動」がズレていることに気づきます。そして、そのズレに気づいたら「その場ですぐに修正をかける」ことが重要です。「言葉」が変わると雰囲気が変化し、それに相応しい態度、行動が必要になってきます。「自分の使う言葉」が「自分の人生を牽引している」ということを再認識して、言葉を選びたいと思います。
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これまでの自分ではなく、ありたい方へ向かっていく大事さを感じています。部屋に張り出している言葉も意識しないと戻ってしまう戒めのようでもあります。遣っている言葉、頭の中で浮かぶ言葉もありたいイメージをもって遣っていきたいと思います。
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人が発する言葉がその人の人柄に繋がっているというのは最近、特に感じるようになりましたが、人のそれに気づくというのは同時にまた自分のそれにも気づかせていただいているからなのかもしれません。今来ているものとして大事に取り組んでいきたいと思います。
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毎月のテーマ設定が今はとても大切な役割となっていると感じます。どんなセルフイメージを持つか、どんな仲間になりたいか。そんなことを毎月に皆で振り返り話し合い、決めていける習慣は知らずと自分達を磨いてくれていると感じます。なくてはならないものと実感してきているのは、文化になりつつあるのかも知れません。引き続き、習慣の豊かさを感じ、文化に磨いて頂けるありがたさを味わいたいと思います。